デザインデータ、ちゃんと守れてる?~パソコンのちょっと大事な話

頑張って仕上げたデザインデータ。
何時間もかけて、やっと完成したその作品、ちゃんと保存できていますか?

生活デザイン学科で使用しているパソコンには、授業や作業をスムーズに進められるよう、自宅のパソコンとは異なる少し特殊な設定がされています。ですから、うっかりしていると「保存したはずのデータが消えちゃった…!」なんてことが起こってしまうかもしれません。

そうならないために、学内のパソコンを使う際の特殊なルールを理解し、データの保存場所や管理の仕方をしっかり意識することが大切です。保存しておいたファイルが、次に使うときには消えていたり、作業をやり直すことになった・・・なんて悲しいことになりたくないですから。

今日からなるべく自分の大切なデータを守るためにも、「どこに保存するか」「どう管理するか」を、少しだけ気にしてみましょう。

このコラムでは、時間をかけて制作した作品を安心して大切に残しておくために、みなさんに理解しておいてほしいことをまとめました。
今日から少しずつ、データの扱いにも“自分らしい気配り”をしてみましょう!

知っておきたい!学校パソコンの“ちょっと意外な”ルール

ルール1:パソコンは電源を落とすたびに初期化されます。

学校でパソコン作業をしていて”前に使った人のデータがない”ことに気づきましたか?

実は2号館と8号館のパソコンには、ちょっと特殊なルールがあるんです。
それは――電源を切ると、パソコンの中がまっさらになるということ

普段、自宅のパソコンや自分のノートパソコンを使っていると、電源をオフにしても保存していたファイルはそのまま残りますよね。でも、学校のパソコンは事情がちょっと違います。

複数の人が共用で使う環境だからこそ、電源を切るたびに自動で初期化される設定になっているんです。つまり、前に誰かが使ったファイルや設定が残らないようになっているわけですね。

この仕組み、セキュリティ面では安心。でも…自分の大切なデータも一緒に消えてしまうので注意が必要です。
何時間もかけて作ったファイルが、電源オフと同時に全部なくなってしまった――なんて悲劇、起こしたくないですよね。

だからこそ、作業が終わったら必ずUSBやクラウドに保存する習慣をつけましょう。
「保存した?」のひと手間が、自分の作品を守ってくれます。

ルール2:毎日22時にシャットダウンします。

課題の締め切りが近くなってくると、放課後遅くまで集中して作業をする日もあるでしょう。気づけば、あっという間に21時を過ぎていることがあるかもしれません。

閉門の時間も気にしなければいけませんが、パソコンを使っている人は特に注意が必要です!
学科のパソコン、実は毎日22時になると、自動で電源がシャットダウンする設定になっているからです。

これは、電源の切り忘れを防ぐためのシステム。とても便利な仕組みではありますが…もし保存をしないまま時間がきてしまうと、作業中のデータがすべて消えてしまう可能性も。

「あとちょっとだけ…!」と作業に夢中になっていると、22時の“強制終了”が突然やってくるかもしれません。

だからこそ、放課後に作業をする日は、こまめな保存+外部メディアへのバックアップが大切
USBやクラウドへの保存を忘れずに、「そろそろ21時過ぎたかな?」と時々時計を気にしてみてください。

せっかくの頑張りを、時間切れで水の泡にしないために。
放課後のパソコン作業には、少しだけ“時間への気配り”をプラスしましょう◎

ルール3:席を立つ前に、ログアウトと保存をしましょう。

ちょっとだけ席を離れるつもりだったのに、戻ってきたら誰かにパソコンを触られていた…。
そんなシーン、できれば避けたいですよね。でも共同で使っているから悪気がなくてもそういうことが起きてしまうかも。

生活デザイン学科のパソコンは、電源を切ればデータが消える仕組みになっていますが、離席中に誰かが触らないとは限りません。特に、manabaやメールなど、個人情報にアクセスできるサービスを開いたままにするのはとっても危険。

だからこそ、離席するときは必ずログアウト!
たとえ短時間でも、自分のアカウントやデータを守る意識が大切です。

さらに、突然の停電や不具合でパソコンがシャットダウンしてしまう可能性もゼロではありません。
そんな“まさか”の時のために、こまめに外部メディアへ保存しておく習慣をつけておくと安心です◎

自分のデータ、自分の情報。守るのはちょっとした気づかいから。
「ログアウトしたかな?」「保存したかな?」のひと手間が、後悔しない未来につながります。

大切なデータ、どこに保存する?保存先の候補を知っておこう。

パソコンが初期化されるなら…どこに保存すれば安心?
学校のパソコンは電源を切ると中身がまっさらになります。
…そんな話を聞くと、「じゃあ、どこにデータを保存すればいいの?」とちょっと不安になりますよね。

でも大丈夫。消えない場所をご用意しています。そこへちゃんと保存すればOKです。
ここでは、学校での作業データを安全に保管するためのおすすめ保存先をいくつかご紹介します◎

① USBメモリ:手軽だけど繊細な“持ち運べる保存場所”

まず定番なのが、USBメモリ(フラッシュメモリ)です。
コンパクトで軽く、パソコンに差し込むだけで使えるので、作業データをその場でサッと保存したいときに便利なアイテムです。

実は、1年生が受講必須の『コンピュータスキルⅠ』という授業では、一人ひとりに保存用のUSBが配られています。
これは、パソコンとは切り離された“データが消えない”安全な保存先として、授業内でも推奨されているものです。

ただし、便利なUSBメモリにも注意点があります。
見た目は小さくても、中身はとっても繊細。たとえば…

  • 水や湿気に弱い
  • 抜き差しを何度も繰り返すと、接続が不安定になる
  • パソコンから“安全な取り外し”をせずに抜くと、データが壊れる可能性も…

もしUSBが壊れてしまうと、データの復旧はほとんど不可能。復元作業は専門業者への依頼となり、費用は個人負担になります。正直、壊れたUSBは「もうダメかも…」と思っていた方がいいくらいです。

だからこそ、USBはあくまで「保存の一手段」として、ていねいに扱いましょう
心配な人は、USBに保存したデータをクラウドにもバックアップしておくと、より安心です。

~USBに保存してみよう~

基本的な保存方法をステップごとにご紹介します。

USBをパソコン本体の端子に差し込みます。

画面下のデスクトップにある、フォルダのマークを左クリックしてください。

左側のメニューに、差し込んだUSBの名前が表示されるので、そこを左クリック。

右側にUSB内のファイル一覧が表示されます。

デスクトップ(パソコン内)にある保存したいデータを、ドラッグ&ドロップでUSBの画面内へ移動しましょう。
 (ドラッグ&ドロップとは、マウスの左ボタンを押しながらファイルを動かし、USB画面の上でボタンを離す操作です)

USBのファイル一覧に移動したデータが表示されれば、保存完了です!

② zsv:卒業まで使える保存用フォルダ

学校のパソコンを使うなら、USBのほかにもうひとつ知っておきたい保存先があります。
それが、「zsv」と呼ばれるフォルダです。

「zsvってなに?どうやって開くの?」と思った方は、まずは「zsvの開き方」を参考にしてみてください。
このzsvを開くと、Homeフォルダ内に自分専用の個人フォルダが学籍番号順に並んでいて、自分のフォルダを見つけて使うことができます。

このフォルダのポイントは、

  • 卒業するまで使える保存場所であること
  • 学校のネットワーク内からのみアクセス可能であること

という2つの特徴。

つまり、学校内では安全に使えますが、自宅やスマホからはアクセスできません。。
なので、家で続きを作業したいときには、USBやDropboxなどの外部保存サービスにコピーしておくことが大事です◎

「学校で作ったデータはzsvに保存 → 家で作業したいものはクラウドにも保存」
というように、保存先を使い分けるのがポイントです。

③ クラウドサービス:自分専用の保存場所を用意しましょう

学校のパソコンは初期化されてしまうけれど、家のパソコンなら自分だけの保存場所が自由に使えますよね。
だからこそ、自宅のパソコンに保存するのはもちろん、DropboxやGoogleドライブなどのクラウドサービスを活用するのもおすすめです。

これらのサービスはインターネットにつながっていればどこからでもアクセスできるので、学校と自宅の間でデータのやり取りをスムーズに行えます。
また、自分専用の保存場所を持つことで、突然のトラブルにも落ち着いて対応できる安心感があります。

クラウドサービスは様々なサービスがあります。サービスの利用規約等をきちんと読んで自分にあったサービスを選択し、ぜひ気軽にクラウド保存にチャレンジしてみてください。

まとめ:データを守るために、バックアップをとりましょう。

学科のパソコンの特殊なルールと保存先について説明しましたが、いかがだったでしょうか。最後にデータ管理について大切なポイントをお伝えします。
それは、データをバックアップすることです。

データのバックアップとは、同じファイルを2か所以上に保存することをいいます。

例えば、USBとzsvの両方に同じデータを保存しておくと、
もしUSBが壊れてしまっても、zsvに同じファイルがあるのでデータを失わずに済みます。
これなら被害を最小限に抑えられますね。

逆に、もしUSBだけに保存していた場合、USBが壊れたら新しいものを買い直さなければならず、
さらにデータも作り直す必要が出てきてしまいます。
壊れてしまったことは悲しいですが、そのうえデータを一から作り直すなんて悲しすぎます…。

このように、万が一のトラブルに備えて、データのバックアップを習慣にすることが大切です。
ちょっとした手間が、あなたの努力を守る大きな安心につながります。

悲しい思いをしないためにも、今日からデータ管理について心がけていきましょう。

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